常葉幼稚園は、大正4年、真宗大谷派福井別院の住職であった能浄院連枝が、真宗の教えを基盤とした教育の必要性から創設された歴史ある幼稚園です。「共に生き、共に育つ喜びを分かち合う」ことを指標とした
真の幼児教育は、今の時代にも脈々と受け継がれています。
人は、6歳までに脳の大部分が発達し、人間としての基礎が出来上がるといわれています。子どもたちが、幼児期においてどのような環境の中で、どのような人たちによって、どのように育てられたかは、10年後、20年後・・・の人生を左右するとても大事なことなのです。そこで、本園では、幼児期を人生の根っこづくりのとても重要な時期ととらえ、子どもたちが生活する環境づくりに特に気を配っています。
園児たちの一日は、仏さまの前で手を合わせ、今日もよろしくお願いしますという心を込めた「礼拝のうた」から始まります。様々な教育活動の場面では、毎日を力いっぱい生きることで自立心を養い、素朴な事象にも感動したり興味をもって追究したりできる幼児を目指しています。緑あふれる園庭には、くり、ビワ、グミ、山桃など実に40種類以上の木々が植えられ、日々自然を体感できる環境が整っていて、子どもたち同士のコミュニケーションにも役立っています。
本園では、これからもいのちを大切にし、自分も人も大切にするという「いのちの教育」である『真宗保育』を保護者の皆様のご協力のもと推進してまいります。
園長 今川 恒弘